スタッフ日誌

■クラシックおもしろアニメ特集■
 ~アニメシアター上映作品紹介~
 河野秋和、中村武雄
 テックス・アヴェリー

『赤塚不二夫生誕80年!赤塚不二夫のアニメ展なのだ』の開催中にアニメシアターで上映する、傑作選“クラシックおもしろアニメ特集”より、2枠の上映作品をご紹介します。

今回は子供も大人も一緒に楽しめる国内、海外のアニメーションから、ちょっとおもしろいアニメ作品を特集、上映します。是非、アニメシアターでご覧ください。

■クラシックおもしろアニメ特集上映一覧はこちら■

 

■『てんまのとらやん』(’71)

 河野秋和、中村武雄

 計18分/カラ―

・上映日 2月10日(火)~2月15日(日)※詳しい上映日時はこちらをクリック

 

『てんまのとらやん』 は1971年制作の人形アニメーションです。

第7回モスクワ国際映画祭児童映画部門銀賞、同映画祭ソ連作曲家同盟特別賞、3回モスクワ児童映画祭審査員賞、第26回毎日映画コンクール大藤賞、1972年教育映画祭最高賞など!

数々の賞を受賞している作品です。

内容といえば、大阪の民話をもとにした渋くも快い調子の男性コーラスでつづる、

ミュージカルアニメーション♪

映像も歌声も両方、素敵なのですよ。

天満橋に住んでいる“とらやん”は、働くのは大好きだと主張しても「そうは見えない」と

言われてしまう、ちょっぴり損な役回りのウナギ屋さんの丁稚(でっち)です。

逃げたウナギを追いかけて“とらやん”がまず最初にめぐったのは大根がたくさん植わっている畑。

長い大根を引っこ抜きにかかるとらやん。

抜くのが大変なほど、長~い大根といえば、ナニワの伝統野菜「守口大根(もりぐちだいこん)」ですよね!

“とらやん”が抜いたのはこの「守口大根」だったのでしょうか?

長~い大根を一所懸命、引き抜いたと思ったら、“とらやん”は勢いあまって

一気に宇宙のむこうへ飛びだしました。

当時の人工衛星スプートニクとランデブーした“とらやん”は運のツキとばかりに、

今度は月にぶつかって地球へと逆戻り。

さらりと70年代の時事ネタも組み込まれていて、とっても懐かしい感じがします。

“とらやん”はその後もあっちへこっちへと飛ばされるのですが、やっぱりウナギは捕まらなくて・・・。

人形アニメ『てんまのとらやん』はまるで落語みたいにとっぴで面白いお話。

セリフだけじゃなく、なんと、コーラスも関西弁の音程なんですよ♪

よ~く聞いてみてくださいね!

 

■『へんてこなオペラ』(’52)

 『ボクはスポーツカー』(’52)

 テックス・アヴェリー

 計14分/カラ―

・上映日 2月17日(火)~2月22日(日)※詳しい上映日時はこちらをクリック

 

『へんてこなオペラ』はオペラハウスで出演待ちのオペラ歌手、スパイクに雇ってもらえなかった流しのマジシャン、ミストーが報復としてオペラ歌手スパイクに憂さ晴らしをする・・・!というギャグアニメです。

壮大な「フィガロの結婚」のテーマを歌いあげるスパイクが、ミストーのマジックでありとあらゆる楽しいキャラに変身しちゃいます。

うーん?ミストーくん、雇ってもらえなかった憂さ晴らしをする本来の相手は、歌手ではなくて、オペラの支配人・・・になるのじゃないのかしら・・・?はて?とも思うのですが、まぁ、アニメなので何でもアリというところですね。

マジックに翻弄されるかわいそうなスパイクの運命がどうなっちゃうのか?

アニメシアターで確認してみてくださいね。


『ボクはスポーツカー』はアメリカのレーシングカーに憧れるタクシーの男の子とその家族のお話。

車を擬人化してキャラクターにしているアニメです。

タクシー一家の一人息子は工場・・・ではなくて、病院で生まれました。

彼は“安全第一”という両親の希望とは程遠い、車界でも華やかで危険な職業・・・レーシングカーに憧れて、自分の体を勝手に改造!

格好イイ服を着て、こっそり部屋を抜け出してやりたい放題。エンジンもブイブイいわせています。

なんてパワフルな息子さんなんでしょう!!ご両親は大変です。

ただ、その後の展開で、やっぱり家族が一番大好きで大事!というアメリカの家族愛を感じさせてくれる物語になっています。

さて、自分のやりたい事と両親の思いの板ばさみになったタクシーの男の子は結局どうしたのでしょう?

ぜひ、アニメシアターで見てみてくださいね!

 

あらすじは【クラシックおもしろアニメ特集】上映作品一覧をご覧ください!

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