スタッフ日誌

■ちょっぴりコワーイ!アニメ特集■
 ~アニメシアター上映作品紹介~
 釘宮洋
 ジャック・キング
 フランク・タシュリン

今 敏 回顧展2014の期間中に上映する、アニメシアター傑作選「ちょっぴりコワーイ!アニメ特集」のうち、2枠のアニメ作品をご紹介しましょう。


怪談と言えば、真夏の夜だけの不思議な物語だと、思いこんではいませんか?

いいえ、そんなことはありません。春夏秋冬365日、いつでもどこでもコワーイお話は、あなたの背後で起きているんですよ・・・。

『学校の怪談 恐怖の学校編』(’08)より

 「保健室のお経」、「大雨」、「勉強部屋にあらわれたおじいさん」
  釘宮洋

  計13分/カラ―

 上映日
  11月11(火)~11月16日(日)
 *詳しい上映時間は『シアター情報ページ』でご確認ください。

 

  大人気シリーズ『学校の怪談』より、特別に校外でのコワ~イお話を3本まとめて上映いたします!

  小学生のころ、放課後の廊下や下校の時に、お友達と「ねぇ、知ってる?」って、ないしょ話を

  したことはありませんか?

  それとも昨日、体育の時間や図工の時間に「ねぇ、聞いた?」って、隣の子とおしゃべりをしたかも

  しれませんね。

  学校の怪談は、子供時代のどこかに、今もひっそりと棲んでいるんです。

 

 「保健室のお経」

  時間と時空を越えておとずれる、不可解な現象や謎に満ちた出来事があるとしたら。

  それは予感なのか、あるいは助けを求める誰かの声なのかも…。

  ありえない場所でかいだ、一瞬のお線香の記憶が、あなたにもあるんじゃないでしょうか。

  そんな日常の不思議を切り取ったかのような 「保健室のお経」のお話。


 「大雨」

  部屋の天井を叩く大量の雨粒。その中をやってくる、何かの気配。

  みんなが恐れる、たたりとはいったい何でしょう?

  小さな生き物の虐められた恨みが、夢をつないでくるのかも。それとも、自分の中の小さな良心が、

  自分の魂を責めているのでしょうか。

  因果応報、自業自得、他人を呪えば穴ふたつ…。昔の人が考えた言葉は、とってもこわいのです。


 「勉強部屋にあらわれたおじいさん」

  深い森の中に現れる、どこにもないはずの【隠れ屋】。気がつけば、知らない街に紛れ込んでいる

 【キツネに化かされた】現象。

  何十年も前の世界にいた気がする【タイムスリップ】。いつの間にか人が消えてしまう【神隠し】。

  閉じた扉の向こうにあるのは、本当にあなたの知っている世界なのだろうかと、ある日

  怖くなったりしませんか。

  あなたはもう一度、その扉を開ける事が、できますか…?

 「勉強部屋にあらわれたおじいさん」を、お楽しみに。



「アニメーターの悪夢」(’35) ジャック・キング

 「ポーキーとハイド氏」(’37)フランク・タシュリン

  計15分/モノクロ

  上映日
 11月18日(火)~11月23日(日)
 *詳しい上映時間は『シアター情報ページ』でご確認ください。

 

 「アニメーターの悪夢」

  お仕事でアニメーションを作るには、1930年代のアメリカも現代の日本も、やることは一緒。

  絵を描いて描いて描きまくるのです。

  〆切り日となれば、疲れがたまってデスクで眠りこんじゃうのも同じようです。

  イメージさえあれば、何でもできるアニメの世界。そんなアニメを作るアニメーターが

  見てしまったこわーい夢。

  誰だって、こんなひどい悪夢は見たくないでしょうね。

  さて、アメリカの“アニメイテッド・カートゥーン・スタジオ”の徹夜スタッフは、この悪夢から

  脱出できるのでしょうか!?

 

 「ポーキーとハイド氏」

 【ジキル博士とハイド氏】という、二重人格のこわい映画があります。まじめな博士がひみつの薬を

  飲んだら、恐ろしい別人になっちゃうんです。

  財産を狙う恐ろしいハイド氏に目をつけられてしまった、可哀そうなポーキーさん。

  世の中の“お金もち”という人たちは、いつでも遺産を狙われているのでしょうか?怖いですね!

  おまけに登場するこの悪党ときたら、シアターでアニメを見ているこちらにまで

  “もう、ゆるせなーい!!”となってしまうことをしてくるんです。

 「ポーキーとハイド氏」思わず画面の向こうを応援したくなる作品です。

 

 

あらすじは「ちょっぴりコワーイ!アニメ特集」上映作品一覧をご覧ください!

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