スタッフ日誌

【再掲】■どうぶつアニメ特集■
    ~アニメシアター上映作品紹介~
    渡辺和彦
    デイブ・フライシャー

スタジオゼロ展の期間中に上映する、アニメシアター傑作選「どうぶつアニメ特集」のうち、2枠のアニメ作品をご紹介しましょう。
アニメーションには、いろいろな動物たちが出てきます。その中でも犬や猫、ネズミはあちこちで使われる、身近なモチーフです。有名なキャラクターで「動物」と言えば、ほらほら、たくさんの名前が浮かんできませんか?

「どうぶつアニメ特集」上映作品一覧はこちら

「いなかねずみとまちねずみ」 1959年/10分/カラー
(渡辺和彦・作 学研)
●上映期間/時間
 9月9日(火)~9月14日(日)
・11:00~
・13:30~
*1日2回 上映します。

この作品は、有名なドイツの童話「イソップ物語」から作られたアニメーションです。
のどかな田舎に住んでいるネズミが、都会に住んでいるネズミを訪ねるお話ですが、ここではちょっぴり日本風に、そして昭和の風景を思い出させる、懐かしい画面が広がっています。
ほんわりとした「ちぎり絵」が、可愛らしく動く画面は、まるで動く絵本そのままです。
都会からのお手紙を運んできてくれるのは、黒いカラスの郵便屋さん。ネズミのお母さんは、素敵な和服に懐かしい白いかっぽう着で、おいしそうなトウモロコシご飯を作ってくれます。なんて素敵な晩ごはんなのでしょう!
でも、とうとう我慢できなくなった田舎のネズミは、小さな妹ネズミと採りたてのドングリを田舎に残して、まっ黒で大きな蒸気機関車に一匹だけで飛び乗り、まぶしいネオンに照らされた高級車が走る、大都会へ冒険の旅に出てしまうのでした。
憧れの都会には、きっと素敵な物がたくさんあるに違いないと期待した、田舎のネズミが体験するのは、思いもよらない事ばかりで…。衝撃が田舎のネズミを襲うのです!

ベティの愛犬」、「ベティの子猫の病」 1936年/計13分/モノクロ
(デイブ・フライシャー・作)
●上映期間/時間
 9月17日(水)~9月21日(日)
・11:00~
・13:30~
*1日2回 上映します。

ベティ・ブープは1930年8月9日に、アメリカのフライシャー・スタジオで生まれたキャラクターです。
最初は脇役(憧れの女性)として登場したベティでしたが、あっと言う間にファンの人気を集め、主役としていくつもの作品に出演するようになりました。
これまでに100本以上のアニメーションや映画に出演し、キャラクターグッズとして各国で大人気となっています。抜群のプロポーションと愛らしくセクシーな演技は、当時としては刺激的なシンボルとなり、可愛いミニスカートがロングスカートにされた時代もあったそうです。

『ベティの愛犬』 ベティの愛犬・パジー(Pudgy)彼の愛らしさは超逸品。でもパジーは、トラブルメーカーの仔犬ちゃんなのです。
いつでも自由気ままにはしゃぐパジーが見つけたのは、セレブなお金持ちのお隣さんで飼われている、とっても可愛い女の子でした。パジーは彼女の気を引こうとしますが、全然相手にしてもらえず、可哀そうにも、泥をかけられるだけです。
飼い主のベティに慰められるけど、傷ついたパジーの心は、なかなかいやされません。
そんな時。お庭のメリーゴーランドに乗って、楽しく遊んでいたお隣の女の子に、大変な事が起きたのです!さぁ、今だパジー!良いとこを見せて彼女のハートをつかむんだ!

『ベティの子猫の病』 ベティとパジーのお家に現れた食いしん坊の子猫ちゃんは、キャンディをたらふく盗み食いして、お腹の具合を悪くしてしまいました。
ベティはパジーにドラッグストアでマタタビを買ってくるようにと、メモを渡して買い物に行ってもらいます。利口なパジーは一直線にドラッグストアに向かいました。
日本では「マタタビ」ですが、海外には「キャット・二ップ」と呼ばれる、猫をフニャフニャのゴロゴロにしてしまう不思議なハーブがあるのです。(ちなみに、我が家の庭でもキャット・二ップを育てているんですよ!キャット・二ップの葉っぱを乾かして、小さな縫いぐるみに詰めておもちゃにすると、猫は大喜びです)
パジーを見ていると、有名なドッグフードの袋に描いてあるワンコを思い出してしまいます。もしかして、あのイラストと同じ犬種なのかな?むくむくした子犬のパジーは、とっても可愛いんですよ。

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アニメシアターにて、ゆっくりご鑑賞くださいね!

スタッフ:めぐる